遊び、学び、仕事が混ざる旅を目指して。インクワイアで初めての社員合宿を行いました

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02/21 (2023)

インクワイアは、普段フルリモートで働いている組織ですが、身体性や対面での時間も大切にしようということで、初めての合宿を行いました。合宿の開催背景はこちらでも紹介しています。

風として土に混ざる

今回、みんなで訪れたのは茨城県つくば市北端にある筑波山の中腹にある古民家宿「旧小林邸ひととき」。オーナーやスタッフの方々とも交流でき、明治時代から存在する小林邸の歴史や、筑波山の周辺の地域の様子など、様々なお話を伺いました。

「風の時代にあえて根を張る暮らしのひととき」

という「旧小林邸ひととき」に込めた想いの背景についても非常に共感し、どう風と土を混ぜていけるとよいのか、といったことについて色々と雑談。今後も敷地の中にいろいろと作っていく予定だそうで、土地や空間の面白さを感じました。

事業承継やリノベーションなど、各地で取り組みが生まれています。「旧小林邸ひととき」のようにリノベーションして、空間を新しくしながらも、名前や歴史、家具を継承し、元の持ち主との関係を築いている場所は大変興味深いものでした。

「社員旅行」や「社員合宿」というと、どうしても既存のイメージが思い浮かびますが、「旅」という体験を自分たちらしいものとして取り入れていくためには、いろいろと工夫できることがありそうです。

互いのホールネスに触れる時間

さて、「旧小林邸ひととき」の話に少し寄り道してしまいましたが、今回の合宿では現地に着いてから、メンバーがそれぞれのことを紹介するLT(ライトニングトーク)の時間を設けました。

インクワイアでは、フルリモートというワークスタイルもあり、仕事と生活を統合していくことがメンバーには求められます。「ワーク・ライフ・インテグレーション」のようにも呼ばれますが、これを実現するためには、ティール組織でいう「全体性(ホールネス)」な状態を目指す必要があります。

個人的にホールネスを説明するときによく用いられる「ありのまま」という言葉はしっくり来てはいません。一人ひとりどこまでの自分を周囲に開示するかというのは異なりますし、あえて共有しないという自由もあるべきです。とはいえ、仕事モードの自分だけを共有すればいい、という組織にはしたくはありません。

そうした背景もあってのLTの時間。メンバーはLTでそれぞれの目標やこれまでの歩みなどについて語り、普段会議の時間などでは自然と共有が起こりにくいトピックをチームのメンバーにシェア。互いの発表に対してポストイットを使って、感じたことを記して相手にギフトとして渡していました。

その後は役員からの話題提供を経て、これからどう変化していこうか、というテーマで対話。食事やリラックスした時間などを共にすることで、普段のコミュニケーションでは埋まらない余白が埋まる感じがありました。

「会社」という経済生態系の土壌

もちろん、事業としての成長は大切です。それがあるからこそ、経済生態系として、豊かになっていける。そのつながりの一つひとつを担う「人」が変容の触媒となるためには、その人のらしさやホールネスを持ち寄れることも大切だと思うのです。

こうした取り組みが続いていくと、「文化」へとつながっていくものだと思います。「文化」とは、根底にある価値観を一つひとつの行動に反映し、その積み重ねを組織の習慣にしていくことで根付いていくもの。文化をどのように耕すか、どうそれを促すか。非常に面白い、難しいテーマではありますが、インクワイアとしても挑戦したいテーマです。

人のや組織の可能性が開かれ、事業の成果を生み出し、未来や社会に貢献できるチームとして発展していけるよう、オンラインとオフラインの良さを最大限引き出して組み合わせることで、インクワイアらしいハイブリッドワークのあり方を試していきたいと思います。

モリジュンヤ

モリジュンヤ

Junya Mori

代表取締役

株式会社インクワイア代表取締役。2015年にインクワイアを設立。編集とデザインを掛け合わせた編集デザインを実践し、領域横断的に変容を支援。NPO法人soar副代表、IDENTITY共同創業者なども務める。岐阜県出身。

株式会社インクワイア代表取締役。2015年にインクワイアを設立。編集とデザインを掛け合わせた編集デザインを実践し、領域横断的に変容を支援。NPO法人soar副代表、IDENTITY共同創業者なども務める。岐阜県出身。

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