ライティング初学者向けに薦めたい、段階的かつ包括的に文章力を高めるための15冊
inquireでは、一人ひとりのメンバーに執筆力が備わるようにオンボーディングプログラムの一環として「Dojo」という取り組みを行っています。Dojoのカリキュラムは座学と実践を織り交ぜた講座と、課題図書の読書会を交互に行ないます。
Dojoの課題図書は、ライティングの基本のインプットから徐々に枝葉を分かち、包括的に「書くこと」についての学びを深めていけるよう、いくつかの段階を設けており、読書会ではこれらを順番に読み進めていくように場を設計しています。
今回は、そんなDojoの課題図書をご紹介します。もちろん、このラインナップであらゆる文章術についての知見を網羅できているわけではありませんが、貴方がもしゼロから体型的にライティングを学んでいきたいと思っているのであれば、ひとつの道標にはなるはずです。
一ノ段「書き方の基本」
1冊目:「文章を書く=考える、整理する、伝える」という基本姿勢をインストールする
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』
2冊目:簡潔に伝えるために必要な文章構造と表現方法を知る
『才能に頼らない文章術』
3冊目:ケーススタディから文章技術の基礎を学ぶ
『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』
ニノ段「書く技術の向上」
4冊目:わかりやすい文章を書くために不可欠な論理的思考力を磨く
『入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法』
5冊目:先人たちが残した文章読本のエッセンスを吸収する
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
6冊目:校閲者の視点を取り入れ、ミスの少ない原稿を目指す
『毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術』
7冊目:読者を置いていかない文章の書き方を学ぶ
『文章予測 読解力の鍛え方』
三ノ段「文章力に繋がる周縁の知見」
8冊目:伝え方の引き出しを増やす
『広告コピーってこう書くんだ!読本』
9冊目:愛のある批評的精神を養う
『はじめての批評』
10冊目:文末表現の工夫、時制の扱い方を学ぶ
『書くための文章読本』
四ノ段「文章に向き合う感性を磨く」
11冊目:よりよく書くために、読む行為を省みる
『本の読み方 スロー・リーディングの実践』
12冊目:物語の紡がれ方を知る
『小説をかくための基礎メソッド』
13冊目:書く自分と向き合う
『言語表現法講義』
五ノ段「プロとして書き続けるために」
14冊目:仕事として書き続けるためのマインドを整える
『書いて生きていく プロ文章論』
15冊目:プロフェッショナルの書き手としての矜持を刻む
『取材・執筆・推敲』
終わりに
Dojoの課題図書は「書くこと」の具体にフォーカスして選書しています。ただ、ライティングの仕事と誠実に向き合っていくのならば、編集やインタビュー、メディアリテラシー、メディア運営、SEOなど、ほかにもさまざまな領域の知識が必要になってきます。
inquireでは今挙げたような領域の良書の情報をストックして社内で共有しています。それらもまた、別機会にご紹介していきたいと思っています。どうぞお楽しみに。
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Takeshi Nishiyama
コンテンツエディター / ライター / ライティングコーチ
早稲田大学文化構想学部在学中に週刊誌にてライター業を始め、卒業後フリーランスに。物書きという分母で、人のナラティヴを震えながらストーリーに仕立てていくのが生業。inquireでは主にクライアントワークの企画・編集・執筆、コアメンバーを対象としたライティングコーチなどを担当。
早稲田大学文化構想学部在学中に週刊誌にてライター業を始め、卒業後フリーランスに。物書きという分母で、人のナラティヴを震えながらストーリーに仕立てていくのが生業。inquireでは主にクライアントワークの企画・編集・執筆、コアメンバーを対象としたライティングコーチなどを担当。
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