メディア立ち上げ時のコンテンツの役割整理に役立つフレームワーク
メディアの立ち上げフェーズでは、検討することが複数あり、それぞれが影響しあうため、全体を俯瞰しながら各要素の整合性を整理していきます。
メディアを立ち上げる際に議論になりやすいのは、どのようなコンテンツを発信していくかという点。コンテンツの分類、役割の定義、本数バランス等の検討が必要になります。
やってみたいコンテンツ、参考にしたいコンテンツは多々あったとしても、それをどのように立ち上げるメディアにおいて整理し、計画的に発信するかは重要な点です。
コンテンツの分類や整理を考える上で、参考になるモデルがあるので、それを紹介します。
Googleのコンテンツマーケティング戦略
2014年、グーグルはHHH戦略(hero-hub-help content marketing strategy)もしくは3H戦略と呼ばれる。動画をはじめとするコンテンツマーケティング戦略のモデルを提唱しました。
これはグーグルがYouTubeに投稿された動画を分析し、企業やブランドが顧客層に向けて提供すべきコンテンツを「Hero」「Hub」「Help」の3つに分類したもの。
「Hero」「Hub」「Help」は、それぞれ以下のように目的や内容が整理されます。
Hero Content:
目的: 大規模なプロモーションや認知の向上。
内容: 一般的なオーディエンスに訴える大規模なキャンペーンやイベントに関連するコンテンツ。
頻度: 年に数回または季節ごとなど、比較的稀。
例: 新製品のローンチ、企業の大きなマイルストーンの発表など。
Hub Content:
目的: オーディエンスとの関係構築とエンゲージメントの強化。
内容: 特定のターゲットオーディエンスに向けた、定期的なコンテンツ。例えば、週刊のブログポストや動画シリーズなど。
頻度: 定期的、例えば週に一回や月に一回など。
例: ブランドに関連する特定の話題を深掘りする連載記事、チュートリアルなど。
Help Content:
目的: 潜在的な顧客からの具体的な質問やニーズに応える。
内容: よくある質問、使い方のガイド、製品に関するチュートリアルなど。
頻度: 需要に応じて、問い合わせや検索トレンドに基づく。
例: サポートフォーラム、使い方ガイド、FAQページなど。
3Hを参考にコンテンツの役割を分類する
オウンドメディアを立ち上げる際は、商品や事業のリリースに合わせた発信や、外部の有識者へのインタビュー、社内のアセットを整理しての解説記事など、様々なコンテンツのアイデアが生まれます。
これらのアイデアを発散させ、目的や頻度を落とし込むことで、オウンドメディアの更新ペースやコンテンツのジャンルごとの配信本数が定められます。3Hモデルは発散したアイデアを整理し、ペースの目処を設定する上で役立ちます。
コンテンツのジャンルを整理し、まとめたらコンテンツのジャンルごとのフローを構築し、コンテンツカレンダーに沿って管理していきましょう。
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