「コンテンツブリーフ」でコンテンツ開発の要件をまとめて関係者の目線を揃える

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08/10 (2023)

広告やマーケティングプロジェクトなど、なんらかの制作物を作成する前に「クリエイティブブリーフ(Creative Brief)」という文書が作成されます。

これはプロジェクトの目的、目標、ターゲットオーディエンス、予算、スケジュールなどの重要な情報をまとめたもの。この文書を作成することで、クライアント、デザイナー、ライター、プロデューサーなど、関係者間で案件の共通理解を促します。

これはコンテンツ開発を行う際にも同様で、「コンテンツブリーフ(Content Brief)」をつくり、情報整理を行うことでコンテンツ開発における関係者の理解促進に寄与します。

コンテンツブリーフは、例えば以下のような項目をまとめていきます。

コンテンツブリーフに記載する項目

  1. コンテンツ開発の背景: コンテンツ開発がなぜ必要になったのか、何を解決しようとしているのかを記載します。

  2. 目的: コンテンツの具体的な目的と期待する成果を記載します。

  3. 用途: 目的と近い部分もありますが、作成したコンテンツをどのように用いるかを記載します。

  4. ターゲット: 誰に向けてのコンテンツなのか、そのターゲットの属性やニーズなどを言語化します。

  5. コアメッセージ: コンテンツを通じて伝えたい主要なメッセージを簡潔にまとめます。

  6. コンテンツのフォーマット: インタビュー、コラム、レポートなど、コンテンツのフォーマットの想定を記載します。

  7. コンテンツのトンマナ: トーンやスタイル、ブランドのガイドラインなど、コンテンツを開発する際の方向性に関する指針を確認します。

  8. 予算とスケジュール、本数: コンテンツの予算、期限、本数などの条件を記載します。

  9. 成功の測定: コンテンツが貢献したと判断する基準やKPIなどがあれば確認します。

  10. その他の制約: 必要な素材や制約条件など、コンテンツに影響を与える可能性の要因が想定される場合、確認します。

コンテンツブリーフは、コンテンツを作り始める前に要件を確認し、関係者の認識を揃える上で重要なドキュメントです。コンテンツブリーフをしっかりと作成することで、コンテンツが本来の目的に寄与しやすくなります。

モリジュンヤ

モリジュンヤ

Junya Mori

代表取締役

株式会社インクワイア代表取締役。2015年にインクワイアを設立。編集とデザインを掛け合わせた編集デザインを実践し、領域横断的に変容を支援。NPO法人soar副代表、IDENTITY共同創業者なども兼務。岐阜県出身。

株式会社インクワイア代表取締役。2015年にインクワイアを設立。編集とデザインを掛け合わせた編集デザインを実践し、領域横断的に変容を支援。NPO法人soar副代表、IDENTITY共同創業者なども兼務。岐阜県出身。

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